出会い主人との出会いを記しておこうと思います。主人と出会ったのは、平成8年の5月。ゴールデンウイーク真っ只中。 私も主人もバイク乗りで、そのゴールデンウィークは、お互い単身で九州旅行に出かけていました。 主人はユースや母の実家を転々としながらの旅。私はキャンプが大好きだったので、あちこちのキャンプ場でテント暮らしの旅でした。 お互いが宮崎県の高千穂峡に出かけるその道で私達は出会いました。 交差点で信号待ちをしている私。いまひとつ場所が分からず、地図とにらめっこをしている時でした。 隣にス~っと止まった一台のバイク。「こんにちは~!」と元気よく挨拶をしてくれたのが今の主人でした。 バイク乗りは、走っているときもバイク同士がすれ違う時にはピースサインを送って挨拶をしあうのですが、これが結構楽しくて嬉しい。 なので、バイク乗り同志の挨拶には慣れっこだったので、特別何とも思わずに「こんにちは。」と普通に挨拶。 すぐに信号が変わり、彼はそのまま先に走っていってしまいました。 するとまたすぐ交差点。信号待ちをしている2台先の車の前に彼は止まっていました。そして、また大きな声で歩道をあるいている人に「高千穂峡はこの先ですよね?」と聞いています。 それを聞いた私は、しめしめこのままあの人に着いていけば高千穂峡にたどり着ける!と安心して、その後を追っていきました。 そして、駐車場でバイクを止めている時に、彼が話しかけてきてくれました。お互い一人だったので、一緒に回りませんか?と。 その後はなんだか意気投合。次の日も待ち合わせて大分を見て周り、帰りのフェリーも一緒にして本土にたどり着きました。 その時は私は名古屋に住んでおり、彼は大阪。そこから遠距離恋愛がスタートしました。でも、車もバイクも大好きな私達。遠い道のりもツーリング気分でちっとも苦ではありません。それがお付き合いが続いた要因でもあったかな? 彼は本当に優しくて、それまで何人かの男性とお付き合いはいたしましたが(おほほ♪)ここまで女の子扱いしてくれたのは彼が初めてでした。 その優しさは今も変わることがありません。 何より私の両親をとても大切にしてくれました。こんなに嬉しいことはありません。そして、彼の母もまた、とても可愛がってくれました。 今は結婚して、子供もでき、お互いの関係も少し変わってきたように思いますが(悪い意味ではないです)、とても幸せな恋愛をしたと思います。 そして結婚してから随分たったある日、出合った頃の話をしていました。「ねぇ、そういえば交差点で高千穂の場所を通りすがりの人に聞いていたよね。あなたって九州はご両親の実家があるから土地勘はあったはずよね?道を忘れてしまったの?」 と、ただ単純に疑問に思ったことを今更ながら思い出して聞いてみました。 すると主人は・・・ 「交差点で地図開いてただろ?あの辺の観光地と言えば高千穂だから、多分高千穂の道順が分からないでいるんだろうな~と思って、とっとと走らずに割りと近くにいたんだよ。」 ですって。鳥肌立っちゃった。わざと大きな声で高千穂の場所がこの先と私に分かるように、通りすがりの人に声をかけてくれたんだ。 なかなかやるじゃん!嬉しくって、高千穂がまた、もう一つの思い出になったよ。私って幸せなんだね~。 そんな彼とやっぱりできるだけ一緒にいたいと思うようになり、あくる年には結婚しちゃった私達です。 ジャンル別一覧
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